今回はこちらから。
いいかい公務員さん、拒否処分や不利益処分の理由付記をな、理由付記を認定事実・根拠規範・当てはめの3点セットで書けるようにしときなよ。
— 初心シャ (@tihoujiti12345) 2024年1月29日
公務員ばかりがいるわけではありませんが、ルールに基づく判断するときの考え方について書きます。
通常できている考えを理屈っぽく書いていくだけですが、困ったときやつまづいたときに役に立つかもしれません。
3点セットを示します。
- 認定事実
具体的な事実や状況です。これは、処分を行うための事実的な根拠となる部分であり、事実には客観性と明確性が求められます。
ex. テストが59点だった。 - 根拠規範
処分の根拠となる法令、条例、規則などの規範を示します。これにより、処分が法令に適合していることが示されます。
ex. 60点未満は不合格である。 - 当てはめ
認定事実を根拠規範に基づいて解釈し、その結果として処分が行われた理由を明示します。この部分では、具体的な法令の条文や関連する判例などを引用して、処分の適法性を裏付けます。
ex. テストが59点であり、60点未満であるから不合格である。
書いてみると当たり前ですね。
では、これに対してどのような反論が想定されるでしょうか。
- 認定事実
採点ミスで、本当は60点だった。(認定事実の誤り) - 根拠規範
テストだけでなく、出席点込みで60点未満が不合格である(規範の解釈誤り) - 当てはめ
試験時間が通常60分のところ、自らの責めに依らず、55分であった。(考慮されるべき事項)
どうでしょうか。もう少し良い例があると思いますが、おおよそこのような形でしょうか。(あとは手続きが不適正だった等がありますが。)
判断する際は、考えられる反論部分がないかを考慮しましょう。
また、前提として、ここに至るまでの手続きが適当であったかも考慮しましょう。
意外とこのステップを踏むと、どこで困っているのか相談しやすいのかもしれません。